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あぁ宮脇さん・・・
2019.06.10
先日、倉敷美観地区の中にある加計美術館にて、
心底興味のある展示会を教えてもらったので、迷わず足を運んできました。
住宅の設計に携わる方なら8~9割は知っていると思われる、
建築家の宮脇檀さんの展示会です。
この方は本も多数出しており、僕も住宅設計にまつわる本を5冊ほど所持しています。
未だに繰り返し読んでいますが、どれも非常に勉強になるものばかりです。
そんな方の展示会、
しかも直筆の図面などが展示されるのですから、行くのは当然でしょう 笑
旅先で見たものをスケッチしたもの。
良いもの見てはすぐに手を動かし描くクセをつけることが最も大事と言われています。
“ 目を養い 手を練れ ” 本にもなっている言葉です。
現在の住宅のベースになりつつある建築家の伊礼智さんもこのことを信念においているとか・・・
図面に這いつくばるように見てみると、照明の光で鉛筆の線がテカって見えます。
おそらく力を入れて引いた線。
筆圧の強弱が伝わってきます。
あまりにジロジロと見ていたので、
“ 絶対にあやしい奴 ” と思われていたでしょう・・・
描く方が楽しんで描くと、
それは相手にも楽しい気持ちが伝わるように思います。
遊び心のある図面は非常に参考になりました。
どれを見てもため息が出るくらい繊細なものばかり。
写真撮影可と言われたので、ほとんどの図面を撮りましたが、
非常に迷惑な奴だったに違いありません 苦笑
都合もあり、2時間程度しか見ることができませんでしたが、
本当に良いものを見ましたし、勉強にもなりました。
2時間では全然足らないですね。。
今の時代、こんなやり方で仕事を進めていると
“ 時間がかかり効率が悪い ” の一点張りでしょう。
先人はコンピューターなどが無い時代、
当然のように手描きで全ての図面を完成させていたわけですが、
今では考えられないですね。
ただ、時間がかかるのと、時間をかけるというのは全く別の意味のような気がします。
全てをコンピューターに任すのはどうか?
という疑問を未だに持つ僕は、
残念ながら時代についていけてないのでしょう・・・苦笑
桝江でした。。。