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山あいの家 vol.2
2017.12.09
みなさんこんにちは。㈱木ままの川上です。
一段と寒くなりましたね。夜の天気が良いと放射冷却で朝が一段と寒さを増します。日中暖められた空気は雲がないと上空へ逃げていき、逆に上空の冷えた空気が地面に降りてきて朝が冷え込むという原理だそうです。夜雨が降ったりすると、温かい空気が雲で一度吸収され、一部が地表へ返ってくるため、あまり朝の冷え込みが激しくならないそうです。私の住んでいるアパートは断熱の性能がそこまで高くないせいか、非常に朝が寒いです。布団からなかなか出られないですよね。しかし、朝が来れば仕事が待っています。今日もまた働きます。
さて、今日は岡山市北区大井で建築中の山あいの家のご紹介です。11月に基礎工事が着工し、12月3日の日曜日に上棟しました。平屋の住宅です。基礎工事からの流れをご紹介していきます。
基礎工事着工時と完成時の写真です。何もない更地から、基礎工事を進めて建物の形がわかるようになってきました。基礎の頭から突き出ているボルトがアンカーボルトと言われるものです。手前の長いボルトはホールダウンと言われ、地震が起きた際に最も力がかかる箇所は基礎と柱をより強く接合させるべく長いボルトを入れています。
次に土台敷きの様子です。
基礎の上に建物の土台を敷いていきます。土台と基礎の間に基礎パッキンと呼ばれるゴム製のパッキンを挟んでいるのは、空気の流れを確保するためです。昔は基礎に穴をあけて通気を取っていましたが、現在はこの基礎パッキンを使用することが多いです。基礎に開口を設けるとそこに力が集中し補強をしなければならず、破壊力学的観点からいうと、補強をしても開口が無い方に比べれば開口が無い方が強いからです。メンテナンス用に人通口を設けていますが、しっかり設計に基づき補強を入れています。
次に上棟日の様子です。朝一番に棟梁を始めとする大工さんとお施主様、木ままの人間全員が集まって工事の無事と家への想いを共有するべくミーティングをします。
まずは、柱を建て、梁を繋いでいきます。
リビング部分に登り梁を入れ、勾配天井にするため、一番手前の梁は大きくなっています。ベテラン大工さんの集団なので、慣れた手つきでどんどん家が形になっていきます。
昼からは、母屋と呼ばれる屋根の骨組みを組んでいき、屋根の下地である垂木を流していきました。平屋だと屋根面積が大きくなり、木ままの標準で軒の出が広いため、妻側は跳ねだす様に垂木を事前に組んだものを取り付けていきました。
冬は日が暮れるのが早いため、当日は野地板を途中まで敷いた時点で夕暮れの為、終了となりました。
次の日に残りの野地板を貼って、ルーフィングをして棟上げは終了となりました。
10時、15時の休憩時間に飲み物とおやつを用意して下さった、お施主様。ありがとうございました。これから、約5か月間のお付き合いになります。仮説の住宅でご不便をおかけしますが、完成して住みだしたとき、いつも以上の喜びを感じられると思っております。
これからも良い家づくりの為に頑張っていきますので、よろしくお願いします。