木ままニュースペーパー

新築の家具予算はいくら?入居時にセットで揃える物と後から買う物の分け方

2026.10.29

入居後に家具・カーテン代が足りないと慌てないために建築予算と同時に確保しておきたい費用の考え方

新築の家具・カーテン・照明の費用は、総額100万〜200万円を見込むのが現実的な目安です。住宅会社の見積もりに、これらはほぼ含まれていません。建物と外構で予算を組み終えた後に気づくと、削れる場所がもう残っていない。これが一番苦しいパターンです。「家具って全部でいくらかかるの」「カーテンだけで何十万って本当?」「今の家具をそのまま使ってもいい?」。見積書とにらめっこしながら、同じ言葉を検索窓に何度も打ち込んでいる方は少なくありません。この記事では、入居時に必ず必要な物と後から買い足せる物の分け方、そして建築予算と同じタイミングで家具予算を確保する具体的な手順を、岡山県内の実例と数字で整理します。読み終える頃には、自分の家の場合はいくら残せばいいか、判断の軸が持てるはずです。

【この記事のポイント】

  • 新築の家具・カーテン・照明・家電は総額100万〜200万円が目安。建物価格とは別に確保が必要
  • 入居日に必須なのはカーテンと照明。ダイニングやソファは住みながらの購入で間に合う
  • 手持ち家具の再利用と造作家具の組み合わせで、総額を3割前後圧縮できるケースがある

この記事の結論

  • 家具予算は一律ではない。手持ち家具の再利用範囲で大きく変わる。
  • カーテンと照明は入居日に必要。ここだけは先に予算を確定させる。
  • ソファ・ダイニング・収納は後から買える。焦って一括購入しない。
  • 造作家具は建築費に組み込める。資金計画の段階で相談するのが鉄則。
  • 家電の買い替えを忘れがち。冷蔵庫・洗濯機の寸法確認は間取り決定前に。

入居時に必要な物と後から買える物を分ける基準

家具予算が不安になる最大の原因は、全部を入居日までに揃えようとすることです。実際には「入居日に無いと生活できない物」と「住みながら選べば足りる物」に分かれます。ここを分けるだけで、初期の必要額は半分近くまで下がります。

カーテンと照明は入居日に必須。後回しができない費用

カーテンと照明は、引っ越し当日の夜から必要です。カーテンが無いと外から室内が丸見えになり、照明が無いと夜の荷解きすらできません。費用の目安は、30坪前後の平屋でカーテンが15万〜30万円、照明が10万〜25万円。窓の数と大きさで大きく変動します。

正直なところ、この2つの金額に驚かれる方が一番多いです。2024年の秋に総社市で平屋を建てられた30代のご夫婦は、カーテンの見積もりが約28万円と聞いて「軽自動車の頭金くらいある」と絶句されました。ただ、このご夫婦は寝室と子ども部屋を既製品のカーテンに切り替え、リビングの大開口だけオーダーにして、最終的に19万円まで調整しています。全部をオーダーにする必要はない。この判断だけで10万円近く動きます。

照明はダウンライトなど建物に組み込む物が多く、実は建築費側に含まれている場合と含まれていない場合があります。器具は施主支給か、工事費はどちら持ちか。見積書のどこに入っているか、契約前に必ず確認してください。ここが曖昧なまま進むと、引き渡し直前に10万円単位の想定外が出ます。

ダイニング・ソファ・収納は住みながらでも間に合う

一方で、ダイニングテーブル・ソファ・収納家具は入居日に揃っていなくても生活できます。むしろ住み始めてから選ぶ方が失敗が減ります。図面上で決めたソファの寸法が、実際に暮らすと動線を塞いでいた。よくあるのが、この手のズレです。

費用の目安は、ダイニングセットが10万〜30万円、ソファが10万〜40万円、テレビボードや収納が5万〜20万円。合計すると25万〜90万円と幅が出ますが、これは選び方次第という意味でもあります。

木ままのスタッフがよく伝えている言葉があります。「最初の3ヶ月は段ボールをテーブル代わりにしてもいいんです。その部屋でどう過ごしたいかが見えてから買う方が、結局安くつきますよ」。実際、深い軒の下やタイルデッキとつながるリビングだと、家具の置き方が図面の想定と変わることが珍しくありません。窓の外に視線が抜ける位置へ椅子を寄せたくなる。住んでみて初めて分かる感覚です。

手持ち家具の再利用と造作家具という第三の選択肢

全部を新調する前提を外すと、予算はさらに変わります。ケースによりますが、手持ちのダイニングテーブルや本棚をそのまま使えば、その分の20万〜40万円が浮きます。新居に合うか不安なら、間取りの打ち合わせ段階で寸法と写真を設計者に見せてください。置き場所を前提に間取りを調整できるのは、注文住宅ならではの利点です。

もう一つが造作家具です。テレビボードや洗面収納、ベンチなどを大工工事で造り付ける方法で、建築費に組み込めるため住宅ローンの対象にできます。既製品より高くなる物もあれば、逆に安く収まる物もある。断定はできませんが、壁一面の収納などは造作の方が空間効率と費用のバランスが良いことが多いです。

建築予算と同時に家具予算を確保する進め方

分け方が見えたら、次は確保の手順です。順番を間違えると、結局しわ寄せは家具に来ます。

総予算から先に「家具・家電枠」を取り分ける

資金計画の最初に、総予算から家具・家電枠を引いておく。手順としてはこれだけですが、実行できている方は多くありません。目安は総予算の5〜8%。3,000万円の計画なら150万〜240万円です。

日銀の地域経済報告でも、資材価格の高騰と人件費の上昇で建築コストが上がり続けている状況が指摘されています。建物側の見積もりは今後も膨らみやすい。だからこそ、家具枠を先に固定しておかないと、増額のたびに削られるのはこの枠になります。

倉敷市で2025年の春に半平屋を建てられた40代のご家族は、契約前に「家具・家電は120万円。ここは触らない」と夫婦で決めていました。打ち合わせ中に建物側で50万円の増額要素が出たとき、このご家族は家具枠ではなく外構の一部を入居後に回す判断をしています。ご主人の言葉が印象的でした。「毎日座る椅子を削って、駐車場のコンクリートを守るのは違う気がして」。入居から数ヶ月経った今、朝食のたびに造作のベンチへ自然と家族が集まるそうです。派手な変化ではありません。ただ、その席が定位置になった。それだけの話ですが、枠を守った結果がそこにあります。

家電の買い替えと寸法確認を間取り決定前に済ませる

見落としやすいのが家電です。冷蔵庫・洗濯機・エアコンは、新居のタイミングで買い替える家庭が多く、3点で40万〜70万円かかることもあります。しかも冷蔵庫と洗濯機は、置き場の寸法と搬入経路が間取りで決まってしまう。買い替え予定の機種の幅と奥行きは、間取り確定前に伝えておくべき情報です。

実は、廊下を通らない冷蔵庫を吊り上げ搬入して2万円の追加費用がかかった、という相談を受けたことがあります。最初は「そんな細かいことまで?」と半信半疑だった施主さんも、引き渡し後には「あの寸法確認が一番地味に効いた」と話されていました。

優先順位を決めて工務店に相談するタイミング

家具予算の相談は、間取りの打ち合わせと同時が最適です。理由は3つ。造作家具を建築費に組み込む判断ができる、手持ち家具に合わせた間取り調整ができる、照明計画を暮らし方から逆算できる。この3つは、契約後や着工後では選択肢が狭まります。

迷っているなら、資金計画の紙を持って相談に行くのがおすすめです。「家具まで含めていくらかかるのか」を最初の相談で聞いてしまう。それだけで、後から慌てる展開はほぼ防げます。木ままの相談(https://www.kimama218.jp/soudan/)では、建物・庭・家具まで含めた総額の考え方から整理しています。見学会(https://www.kimama218.jp/event/)で造作家具の実物を見て、既製品との質感の違いを確かめてから判断する方も多いです。

よくある質問

Q1. 新築の家具・カーテン・照明の予算は総額いくら見ればいい?

A1. 目安は100万〜200万円です。手持ち家具の再利用が多ければ70万円前後、家電の買い替えを含めると250万円を超える例もあります。

Q2. 入居日までに絶対必要な物は?

A2. カーテンと照明の2つです。合計25万〜55万円が目安。ソファやダイニングは後から購入で問題ありません。

Q3. カーテンを安く抑える方法は?

A3. 全窓オーダーをやめることです。リビングだけオーダー、他は既製品にすると、28万円が19万円になった実例があります。

Q4. 造作家具と既製家具はどちらが得?

A4. 一概には言えません。壁一面収納やベンチは造作が有利な傾向、単体のテーブルは既製品が安いことが多いです。住宅ローンに組み込めるのは造作側です。

Q5. 家具予算は総予算の何%が目安?

A5. 5〜8%です。3,000万円の計画なら150万〜240万円。資金計画の最初に取り分けておくのが鉄則です。

Q6. 今使っている家具を新居で使うのは変?

A6. 全く問題ありません。むしろ2〜3割の予算圧縮になります。寸法と写真を設計段階で共有すれば、置き場所前提の間取りにできます。

Q7. 家電の買い替えはいくら見ておく?

A7. 冷蔵庫・洗濯機・エアコンで40万〜70万円が目安です。冷蔵庫と洗濯機は間取り確定前に機種の寸法確認が必要です。

Q8. 家具の相談はいつ工務店にすればいい?

A8. 間取り打ち合わせと同時です。造作家具の建築費組み込み、手持ち家具に合わせた間取り調整は、契約後だと選択肢が減ります。

まとめ

家具・カーテン・照明の予算は、建物の契約が終わってから考える物ではありません。総予算から先に枠を取り分け、入居日に必要な物とそうでない物を分ける。この2つの順番さえ守れば、入居後に「足りない」と慌てる事態はほぼ避けられます。

この記事のまとめ:要点3つ

  • 家具・家電の総額目安は100万〜200万円。総予算の5〜8%を最初に取り分ける
  • 入居日に必須なのはカーテンと照明のみ。大型家具は住みながら選ぶ方が失敗しない
  • 造作家具・手持ち家具の再利用・照明計画は、間取り打ち合わせと同時に相談する

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